試合出場を決めた
1か月で約13KG減量して試合にデビューした話です。
正直、無謀だったと思う。
柔術を始めて4年くらい経ったころ、柔術仲間のN君から「一緒に試合出てみないか?」と誘われた。
ケガの不安、仕事との両立、そもそも自分にできるのか?
色々と不安も有ったが、気付けばなぜか心がざわついていた。
2~3日悩んで、「試合出よう」と返事をした。
試合まで1か月。
僕はその時、意図的に増量していた時期でもあり、体重はちょうど80KGくらい。
にもかかわらず、エントリーしたのは69KG以下のフェザー級。
理由はシンプルで「その階級が一番勝てそう」と判断したから。
一か月ちょっとで13kg減量という無謀な挑戦
そこからが地獄の始まりだった。
まず、会社にも取引先にも試合に出る事を宣言。
これで自分の逃げ道を完全にふさいだ。
飲み会は全部お断り。
この日以来僕の生活は全部一変した。
・18時半以降は何も食べない
・仕事終わりにジムに直行して筋トレ(BIG3中心)
・その後、サウナスーツを着て1時間ランニング
・食事内容は糖質と炭水化物を制限、タンパク質の比率を増やす
・もちろん禁酒
・週末は朝から道場で激しいスパーリング
毎日、フラフラだった。
兎に角腹が減る。
もちろんその傍らで仕事も普通にこなしてたが、この時期ミスも連発。
それでも続けた。
約3週間で80KG⇒70KG台前半くらいまで落ちた。
ここまでは順調だった。
減量停滞…..最後の切り札
が、問題はここからだった。
後1~2KGがどうしても減らない。
試合一週間前になっても、体重は70~71KGの間を行ったり来たり。
この時期かなり焦った。
試合を棄権する事も考えた。
その時、N君が言った。
「今日から毎日、水を一日4リットル飲んで、試合前日だけ水飲むの止めてみろ」
その話を聞いても、正直僕は全く信じてなかった。
でも、もう他に方法はなさそうだ。
計量クリア、その瞬間に感じた達成感
そして当日。
計量で体重計に乗る瞬間、怖くて目をつぶった。
「68.2KG パス」
その一言を聞いた瞬間、全身の力が抜けた。
まだ試合前なのに、すでにやり切った気分だった。
その後、自分の試合が始まるまで、2時間以上。
すぐコンビニ行って弁当二つとコーラを買ってむさぼるように食べた
試合の結果と現実
この日デビュー戦の試合はーーーーー負けた。
相手にスウィープされ、サイドで抑え込まれて何もできなかった。
相手の抑え込みが強くて、全く脱出できなかった。
気付けば天井のライトしか見えなかった。まぶしかった(笑)
一回戦敗退
でも、不思議と悔しさだけじゃなかった。
清々しい気持ちで「やり切った。」
そう思えた。
これまでの人生で、ここまで本気で何かに向き合ったことがあっただろうか。
柔術は「相手との勝負」であり、「自分との戦い」だった
試合の準備を続ける中で気が付いたこと。
柔術は相手との勝負だ。
でも、そこに至るまでの過程は、ひたすら自分との闘いだった。
減量も、不安も、逃げたくなる気持ちも。
全部、自分との勝負だった。
この経験ではっきり分かった。
これから先も柔術を続けていこうと思う。
そして、あの時一緒に試合に出ようと言ってくれた友人のN君には本当に感謝している。
